【コラム】:休業損害について(学生で請求可能な場合)

2016-07-01

被害者の属性に応じた休業損害を連載させていただいています。

第5回は,学生休業損害です。

学生休業損害で問題になることが多いのは, 請求可能はどのような場合かです。

請求可能はどのような場合かについて説明させていただきます。

休業損害は,原則として,現実に収入減があったことに対する損害です。そのため,現実に収入減がない場合は休業損害を請求できません。
その意味では,将来における収入減をみなしで請求する逸失利益と異なります。逸失利益は現在収入がなくても,みなし算定するため請求可能です。

したがって,学生であっても逸失利益は請求できますが,休業損害を請求可能な場合は,現実に収入減があるときに限られます。
例えば,アルバイトを休業して減給された場合です。大きな事故で就職遅れが発生した場合は,就職による給与推定額を基準に休業損害を請求できます。

 

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