むち打ち(末梢神経障害)

むちうち(頸椎捻挫)弁護士交通事故でもっとも多い受傷が、首や腰のむち打ちです。首や腰に痛みが残るだけでなく、場合によっては神経が圧迫されることで手、足にシビレが生じることがあります。

また、末梢神経が傷つくことで、手、足の痛みやシビレが生じる末梢神経障害も多い症例といえます。

むち打ちや末梢神経障害では、後遺症が認定されないと思われている方も少なくないと思いますが、まったく違います。むち打ちや末梢神経障害であっても、12級または14級に認定されることはあります。

特に、しまかぜ法律事務所は、むち打ち案件で後遺症の申請(被害者請求)をした場合、大半が14級以上を獲得しています。むち打ちは、交通事故の中では比較的軽いものとされていますが、そのようなむち打ちであっても、高い割合で後遺症が認定されています。

〈むち打ちの現象〉〈後遺症を獲得するのに必要なこと〉〈賠償額の増額〉を説明します。

 

〈むち打ちの現象〉

むち打ち(末梢神経障害)加害車両から追突を受けると、被害車両は前方に押し出される形になり、シートに固定されている被害者の体幹も被害車両と一緒に前方に押し出されます。一方、頭は、その場に留まろうとするため(慣性の法則)、首が後方に反る形となります。
被害車両が前方に押し出されて停止すると、次は頭が後方から前方に揺れます。このように首に外力が加わることで、むち打ちとなります。また首と腰は1本の柱で繋がっているため(脊柱)、腰にもむち打ちが生じます。

むち打ちの現象を語る上で大事なことは、先ほどの「慣性の法則」と、「車動なければ受傷なし」という法則です。「車動なければ受傷なし」とは、追突を受けて、慣性の法則により頭が後方に反るには、被害車両が少なくとも50㎝は移動する衝撃が必要という法則です。

保険会社から軽い事故(場合によっては、受傷していない)と言われたという相談を受けることがありますが、大抵のケースは「慣性の法則に反する動きをしている」、「車動なければ受傷なし」を理由にされたということになります。

大切なことは、被害者は警察や保険会社と話しをするとき、記憶違いの話しをしないということです。記憶違いで話しをすれば、「あなたの首の動きは慣性の法則に反していますので、受傷していない」「車動がないので、受傷したとしても1ヶ月しか治療費は支払えない」とあらぬ主張をされかねません。

 

〈後遺症を獲得するのに必要なこと〉

むち打ちや末梢神経障害について、自賠責保険は次の基準で後遺症の等級を認定しています。

12級 局部に頑固な神経症状を残すもの

14級 局部に神経症状を残すもの

簡単に言うと、

 

12級は、

事故が原因のヘルニアがMRIで客観的に確認できるもの(神経根症状)

 

14級は、

客観的に症状を裏付けられないが症状が一貫して将来において回復困難と推定されるもの、です。

どういう基準で後遺症が認定されているかが分かった上で、認定のために必要なことは次のとおりです。

 

①早期に、レントゲン、MRIを撮影する。

12級は、客観的な裏付けが必要ですあり、MRIが重要です。

 

②事故直後、治療中、症状固定時に、神経学的検査(テスト)をする。

ヘルニアなどの神経根症状があれば、神経学的検査(テスト)が陽性になることが多く、このような検査で裏付けられることが重要です。

首であれば、ジャクソンテスト、スパーリングテスト、腱反射検査、筋萎縮検査、徒手筋力検査、可動域検査です。

腰であれば、ラセーグテスト、SLRテスト、FNSテスト、腱反射検査、筋萎縮検査、徒手筋力検査、可動域検査です。

また手、足に痛みやしびれが残る末梢神経障害であれば、筋電図検査、神経伝導速度検査で裏付けを取ることが大切です。

 

③事故後すぐに医療機関に通院する。

後遺症が認められるほどの痛みであれば、事故から数日経って通院することは考えにくいです。

そもそも事故から2週間空いてしまうと、理由がない限り保険会社だけでなく自賠責保険からも因果関係なしと判断されますので、ご注意ください。

 

④接骨院でリハビリをする場合でも、整形外科の通院を丸1ヶ月以上空けない。

 

⑤自覚症状をしっかり訴える。

14級は自覚症状の一貫性が重要です。主治医には自覚症状をカルテに記載してもらうようにお願いしましょう。

 

〈賠償額の増額〉

14級がもっとも低い等級ですが、14級が認定されるだけで被害者の手取りは大幅に増額します。

 

~過去の事例~

保険会社の提示額90万円

交通事故の成功事例

示談において、500万円で解決

保険会社は、後遺症がないことを前提に低額で提示。
弁護士が相談を受け、後遺症の被害者請求を行って14級獲得。
また、主婦ではなかったが両親のために家事を行っていたことを理由に主婦休損と、弁護士基準での慰謝料を交渉し、500万円で解決に至った。

後遺症申請の認定実績が多数あり、後遺障害等級認定の申請まで全面的にサポート

しまかぜ法律事務所では、依頼者の方に、それぞれの症状にあった適正な治療方法をアドバイスしており、適正な等級認定を獲得できるように全面的にサポートいたします。

後遺症が認定されるには、できるだけ早い段階から被害者のお話を聞いて、アドバイスを開始する必要があります。

しまかぜ法律事務所では、後遺症申請の認定実績が多数あり、後遺障害等級認定の申請まで全面的にサポートいたしますので、交通事故の被害に遭われた方は、早期のご相談をおすすめいたします。

 

 

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