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【コラム】:遅延損害金(2)

2026-02-20

 遅延損害金とは,債務の履行が遅れた場合に支払わなくてはならない損害賠償金のことです。
 交通事故では,裁判で判決を勝ち取ることにより,遅延損害金が認められます。示談交渉や調停(紛争処理センター)で解決した場合は,遅延損害金は支払われません。裁判上の和解の場合は,調整金という名目で和解金に上乗せされることがあります。

2.保険金請求(直接請求含む)における遅延損害金
 ・ 任意保険会社に対する請求については,判決確定を条件として事故日から起算する。
 ・ 無保険車傷害保険の保険金支払いの履行期は,自動車総合保険契約約款の一般条項に基づき,被保険者が保険会社に支払を請求した日から30日を経過した日に到来し,遅延損害金はその翌日から発生するとした。
 ・ 無保険車傷害保険金の遅延損害金の起算日につき,被保険者側が保険会社に対して後遺障害認定の申請書類を提出し,等級認定がなされただけでは,黙示の支払い請求があったとは認められず,その後,被保険者側が保険金の請求内容と請求金額を明示して支払い請求する旨の通知書を保険会社に提出した日から30日を経過した日の翌日をもって起算日とするのが相当とした。
 ・ 損害の元本に対する遅延損害金を支払う旨の定めがない自動車保険契約の無保険車障害条項に基づき支払われるべき保険金の額は,被害者の被る損害の元本の額から,被害者に支払われた自賠責保険金等の金額を差し引くことにより算定し,また,無保険車傷害保険金の支払い債務は,保険契約に基づくもので,商行為によって生じた債務であるから遅延損害金の利率は,商事法定利率年6分とした。
※ なお,保険金請求の遅延損害金の利率については,令和2年3月31日以前に遅滞に陥った場合は,商事法定利率年6%であるが,同年4月1日以降に遅滞に陥った場合には,民法改正整備法により商事法定利率が撤廃されたため,遅滞に陥った時点の法定利率(現時点において年3%)となる。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 交通事故は,発生してから解決まで数か月かかることも多く,特に死亡事故や重篤な障害を負った場合は,数年かかるもこともあります。被害者は長い間賠償を受けられず,様々な支障を感じることになるため,遅延損害金を含め適切な賠償額を受け取ることが大切です。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は,裁判での解決実績も多くありますので,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:遅延損害金(1)

2026-02-13

 遅延損害金とは,債務の履行が遅れた場合に支払わなくてはならない損害賠償金のことです。
 交通事故では,裁判で判決を勝ち取ることにより,遅延損害金が認められます。示談交渉や調停(紛争処理センター)で解決した場合は,遅延損害金は支払われません。裁判上の和解の場合は,調整金という名目で和解金に上乗せされることがあります。

1.損害賠償請求における遅延損害金
  遅延損害金は事故日から起算します。
  利率は法定利率となり,令和2年3月31日以前に発生した交通事故では5%,令和2年4月1日以降に発生した交通事故では3%となります。法定利率は,3年を1期として1期ごとに変動し得るものですが,これまでのところ変動はなく,令和11年3月31日までは,3%であることが決定しています。

<裁判例>
 ・ 不法行為により被った損害賠償債務は,損害の発生と同時に何らの催告を要することなく遅滞に陥る。
 ・ 同一事故により生じた同一の身体傷害を理由とする損害賠償債務は一個と解すべきであって,一体として損害発生の時に遅滞に陥るものであるから,同一の交通事故によって生じた身体傷害を理由として損害賠償を請求する場合,個々の遅延損害金の起算日を問題にする余地はないとした。
 ・ 弁護士費用の遅延損害金も事故日から起算する。
 ・ 自賠責保険金で支払われた保険金相当額に対する,事故発生日から自賠責保険金支払日までの遅延損害金請求を認めた。
 ・ 人身傷害条項のある本件普通保険約款によれば,同条項に基づく保険金は被害者が被る損害の元本を填補するものであり,損害の元本に対する遅延損害金を填補するものではないとして,被害者が被った損害に対して保険金を支払った保険会社は,上記保険金に相当する額の保険金請求権者の加害者に対する損害金元本の支払い請求権を代位取得するものであって,損害金元本に対する遅延損害金の支払い請求権を代位取得するものではないとした上で,人身傷害保険金支払日までの遅延損害金につき,人身傷害保険金の支払いによって消滅する損害金元本に対する事故日から保険金支払日までの遅延損害金の支払請求が否定される理由はないとした。
 ・ 被害者が自賠責共済金を受領後に人身傷害保険金を受領した場合に,代位によって人傷社に移転した賠償債権元本額に対する,遅延損害金充当を行った自賠責共済金受領の翌日から人身傷害保険金受領日までに生じた確定遅延損害金は被害者に帰属すると認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 交通事故は,発生してから解決まで数か月かかることも多く,特に死亡事故や重篤な障害を負った場合は,数年かかるもこともあります。被害者は長い間賠償を受けられず,様々な支障を感じることになるため,遅延損害金を含め適切な賠償額を受け取ることが大切です。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は,裁判での解決実績も多くありますので,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:自転車の出合頭事故と一時不停止違反の増加

2026-02-06

 「交通事故防止のPOINT R8-②」によると,自転車の出合頭事故と一時不停止違反が増えています。一時不停止違反が出合頭事故の原因のなりますので,一時停止場所では必ず停止し,左右の安全を確認しましょう。
https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/jiko/koutsu-s/documents/R8-2-2point.pdf

 2026年4月1日から,自転車の交通違反に「交通反則制度(青切符)」が導入されますが,一時不停止違反は5000円の反則金となります。
 違反をすることによって反則金を支払わなければならないだけでなく,自転車は自転車による交通事故は,衝撃が生身に伝わるということもあり,死亡事故や重篤な後遺障害が残存する事故につながりやすくなります。また,自転車に子供を乗せている場合,衝突によって子供が投げ出され,大きな怪我をすることもあります。
 
 死亡事故や後遺障害が残存した場合,逸失利益(生きていれば得られるはずであった収入など,交通死亡事故によって失われた利益のこと)が支払われます。
 就労可能年数(67歳)までの年数が長いほど逸失利益は高額となりますが,労働能力喪失期間は原則18歳から(大学卒業を前提とする場合は大学卒業時)となりますので,年少者の場合は49年間となります。
 67歳を超えている方や67歳までの年数が簡易生命表の平均余命の2分の1よりも短くなる被害者については,原則として,平均余命の2分の1の年数となります。
 逸失利益は,一般的に,死亡事故や後遺障害の賠償項目でもっとも高額となりますので,適正な算定方法で算定することが大切です。

 また,賠償額が高額になると,過失割合がたとえ1割の違いであっても,受け取れる金額が大きく変わってきます。
 自転車と自動車の出合頭事故で,自転車が一時停止規制を遵守せずに交差点に進入した場合,基本の過失割合は,自転車:自動車=40:60となります。夜間であれば+5%,右側通行であれば+10%,傘さし運転,酒気帯び運転,携帯電話の使用や画面の注視等は著しい過失として+10%,酒酔い運転,ピスト等の制動装置不良自転車は重過失として+15%に加算されます。
 
 適正な賠償額を受け取るためには,自転車が交通ルールを守っていることが前提となります。青切符は16歳以上が対象となりますが,子供も大人も自転車の交通ルールを再度確認し,正しく安全に乗りましょう。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は,自転車の交通死亡事故や後遺障害の解決実績が豊富にありますので,適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,ご相談ください。

【コラム】:物損(38)

2026-01-30

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

12.ペット・動物に関する損害
 ・ 飼い犬(ゴールデンリトリバー)が頭部打撲,左側胸部裂傷,消化器内損傷等の傷害を負った事案につき,夜間,救急病院等で治療を受けた治療費6万円余,タクシー代2730円,掛かり付けの獣医科医院で血液検査を受けた費用5000円を損害と認めた。
・ 犬の葬儀費用2万7000円のほか,長い間家族同然に飼ってきたことを理由に,飼い主に慰謝料5万円を認めた。
 ・ 助手席に籠に入れた犬を乗せていたときの事故につき,犬に生じた軽度打撲と右前肢跛行のための7回分の治療費3万円余を認めた。
 ・ 生後1歳6か月のパピヨンが死亡し,シーズーが左側座骨を骨折した事案につき,パピヨンは血統書付きのセラピー犬であったこと,一般にペットタイプが15万円以上,ショータイプが35万円以上すること,平均寿命が16年長であることから財産的損害として15万円,架装関係費用2万円余,シーズーについては治療費8万円余を認め,犬の死傷による飼い主の慰謝料10万円,合計36万円余を認めた。
 ・ 8歳雄のラブラドールレトリバー(購入価格6万5000円)が,第二腰椎圧迫骨折の傷害を被り,後肢麻痺,排尿障害の症状が残った事案につき,動物病院に入院中の約20日間における治療費,入院料,車椅子制作料の合計13万6500円と,飼い主夫婦に対して合計40万円の慰謝料を認めた。
 ・ 盲導犬の死亡事案につき,盲導犬の客観的価値は,1頭を育成するのにかかった育成費用を,盲導犬としての活動期間を10年とみた場合の残余活動期間の割合に応じて減じた価値とするものとし,5年余りの残余期間のあった盲導犬の客観的価値を260万円と算定した。
 ・ 飼犬(犬種不明)が事故により脾臓に血腫を負った事案につき,治療費4万円余のほか,家族同然に可愛がっていたとして飼い主に慰謝料8万円を認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:物損(37)

2026-01-23

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

11.物損に関する慰謝料
物損の慰謝料は,原則として,認められません。
・ メルセデスベンツの車両損害に対する慰謝料につき,財産的権利を侵害された場合に慰謝料を請求し得るには,被害者の愛情利益や精神的平穏を強く害するような特段の事情が存することが必要であるとして否定した。
・ 霊園における墓石等に対する衝突事故により墓石が倒壊し,骨壺が露出する等した事案につき,墓地等が先祖・個人の眠る場所として通常その所有者にとって強い敬愛追慕の念の対象となるという特殊性に鑑み,慰謝料10万円を認めた。
・ 加害者が飲酒運転により駐車車両に衝突し,そのまま現場から当て逃げした事案につき,被害者が現場付近を探索し,数百メートル離れた駐車場で加害車両を発見したこと等から,10万円の慰謝料を認めた。
・ 乗用車が被害者の陶芸作品を損壊した事案につき,財産的損害は否定したが,被害物件が代替性のない芸術作品の構成部分であり,被害者が自らそれを制作した芸術家であることなどから,慰謝料100万円を認めた。
・ 四駆車(スバル・レガシィ)が走行中に出火炎上して廃車となった事故は,前輪2厘のみのタイヤ交換したために前輪と後輪との間に外径差が生じたことが少なくとも一因となって発生したとして,前輪のみの交換を「問題ない」旨答えたディーラー側の責任を認め,慰謝料として50万円を認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:物損(36)

2026-01-16

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

10.積荷その他の損害
(2)着衣・携行品関係
・ 事故によりバイオリン及びバイオリン弓が焼失した事案につき,その価格は作者,音質,制作方法等で決められるものであり,年数の経過により価値が減少するものではないとして,購入価格計900万円を損害と認めた。
・ ノートパソコン代(事故半年前に23万円で購入)11万円余と,ハードディスクのデータ修復費用11万円余,コンパクトディスク代2万円を認めた。
・ 被害車両に積載されていたOA機器が破損し使用不能となった事案につき,当該機器で使用していたフロッピーディスクの記録を他の機器で使用するためのデータ移行・変換費用13万4400円,機器の廃棄費1万5750円を認めた。
・ アパレルショップ店長の制服として貸与されて半年間着用し,1年後に社販価格で買い取った衣服につき,使用期間が概ね5年で,制服としての当初半年間の摩耗が大きいこと,シャツについては特に摩耗が大きいことなどから,事故3年前のモデル(スーツ,ベスト)は社販価格の70%,事故2年前のモデル(ベルト)は50%,事故2年前のモデル(シャツ)は75%をそれぞれ減価して損害と認めた。
・ 事故前約2か月から2年4か月の間に購入した物品について,メガネフレーム3万4800円(購入価格の80%),メガネレンズ5万3865円(同95%),パソコン18万円(同50%),靴9600円(同80%),自転車2万1600円(同90%),鞄4800円(同60%)を認めた。
・ 事故発生の月に購入したiPhoneについて,使用による減価が少ないと考えられることから,購入価格の7万2360円を認めた。
・ 遠近両用眼鏡(購入時期不明)について,眼鏡は人体の機能を補助するものであるとして,事故後の購入価格9万5000円を認めた。
・ 高校1年女子の制服スカート,制服ブラウスについて,用途・期間が極めて限定される特殊な性質から,新品購入価格である合計1万4030円を損害と認めた。
(3)その他
・ 修理不能になった被害車にナビゲータ,テレビ等が装備されていた事案につき,減価償却後の価値の賠償を認めた。
・ 保険契約(車両保険)を利用して被害車両を修理したことにより今後6年間の保険料増額分を請求した事案につき,保険契約は,交通事故等により保険契約者側が被った損害の補填又は保険契約者側が他者に与えた損害の賠償のための自衛手段として締結するものであり,保険料は自衛のためのコストとして,保険料増額のリスクも保険契約者自身が負担するべきものであるとして請求を棄却した。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:物損(35)

2026-01-09

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

10.積荷その他の損害
(1)積載物(2)
・ 車両に積載していた販売用の美術品14点につき,売買未成立であったことから,販売価格を損害と認めることは未確定の販売利益を取得させることになり相当ではないが,仕入れ価格を損害と認めることは経費を考慮せず特殊な価格に損害を限定することになり相当ではないとし,販売価格からデッドストックの要素及び相手方との合意(いわゆる値引き)の要素を控除したものを損害として認めるべきとし,販売価格2619万円余からデッドストックの要素等40%を控除した1571万円余を認めた。
・ 乗用車用の電装製品及び部品を積載していたトラクタが全損となる損傷を負った事故における積荷について,各生産ラインにおいて使用される予定の製品・部品であり,納入が遅れ生産ラインが停まった場合には数億円に及ぶ損害が発生する虞があったこと等から,外観検査関係費55万円余,検査関係費用及び積荷損害925万円余,代替品緊急輸送費等44万円余,事故対応人件費等23万円余を認めた。
・ 事故により貨物自動車の積荷(カップ麺)の外箱が荷崩れし,積荷の買取りを余儀なくされた事案につき,積荷が食品で安全管理に最新の注意を要し,外箱に明らかな破損がなくとも中身の商品が破損している可能性があること等より,事故車両の積載商品全てを流通から排除することを目的とする運送業務委託契約は合理性があるとして,買取価格201万9828円と廃棄費用14万円を損害として認めた。
・ エンジンポンプ376台につき,その約55%は梱包した箱の損傷が甚だしく,約30%は箱に明らかなしわ,約15%には細かいしわが各確認されているところ,エンジンポンプはいくつもの部品で構成され,エンジンとポンプの各部には機密性が要求される機械があること等から,外見上異常が見られなかったものを含めて検査することは合理的であるが,エンジンポンプの価格より検査費用が高額なため,価格相当額の953万円余を損害と認め,輸出予定のエンジンポンプが予定通り輸出できなかったことから,輸送コンテナ変更費用14万円,L/C延長費用5万円余等も損害と認めた。
・ 事故で市場到着が遅れたため,相対取引がキャンセルとなり,当日のせりにも間に合わず,その2日後に販売された鮮魚につき,ほとんどが相対取引用の商品であり,売り先及び販売予定価格が決まっていたこと等から,販売予定価格と販売価格の差額の9割を基礎に合計110万円余を損害と認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,7年連続交通事故死者数全国ワーストを脱却していますが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:年末年始の交通事故にお気を付け下さい

2025-12-26

 愛知県警察によると,令和7年12月24日現在,交通事故による死者数は111人となっています。昨年より減少しているものの,愛知県内では,例年,12月が交通死亡事故が最も多くなっていますので,年末に向けて,更なる安全運転が求められます。
https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/jiko/koutsu-s/jikonippou/documents/koutsuushibouzikonippou251224.pdf

 年末年始を利用して帰省や旅行,スキーなどのレジャーを楽しまれる方が多くいらっしゃると思います。年末年始は交通量が増加し,また,地域によっては積雪や路面凍結のため,交通事故も多発し,毎年多くの方が交通事故の被害に遭われています。
 運転が不慣れな人,免許を取得したばかりの人もいますので,すべてのドライバーが事故が発生しないよう注意が必要です。特に,長時間運転をする予定のある方は,時間に余裕を持った計画を立て,適宜休憩をするなど体調管理を併せた安全行動を取ることが大切です。
 では,もし年末年始に交通事故の被害に遭ったら,どうすれば良いでしょうか。

 交通死亡事故の場合,お亡くなりになられた方が一家の大黒柱ですと,早急な金銭的サポートが必要になることもあります。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所では,直接,自賠責に保険金を請求し,まず自賠責の範囲内で保険金を獲得し,最終的に弁護士基準との差額を請求しています。2段階の手続きを行うことで早急な金銭回収が可能となり,ご遺族が生活費等でお困りになる危険を回避します。
 ご家族が死亡事故に遭われお困りの方は,ぜひ,早期にご相談ください。

 お怪我をされた場合,年末年始は医療機関が休診していたり,忙しくて医療機関に受診ができない,交通事故から数日後に痛みが生じたなど,気づいたときには事故から2週間以上経過していることもあります。
 この場合,相手方の保険会社やご自身が加入している人身傷害保険に対して,医療機関への受診を希望しても,事故から2週間以上経過している場合は,初診遅れによる因果関係なしと治療費の対応を拒絶されることがほとんどです。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所では,初診遅れで治療費の対応を拒絶された場合,初診遅れの意見書を添付の上で,直接,自賠責に治療費や慰謝料などを請求し,保険金を回収しています。

 また,後遺症が残る事案では,保険会社からの賠償額の提示を待ってから弁護士に相談していては遅い場合があります。
 いつ依頼されても弁護士の費用に変わりはありませんので,適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,早期にご相談ください。

 その他,交通量が増えることで,「あおり運転」の被害に遭う可能性もあります。
 もし,「あおり運転」の被害に遭ったら,まずは,サービスエリアやパーキングエリア等,交通事故に遭わない場所に避難して,警察に110番通報をしてください。また,「あおり運転」の加害者から暴行を受けないように,車のドアや窓をロックし,車外に出ないようにしましょう。
 車が損傷したり,事故によってケガをした場合は,損害賠償を請求することができます。
 「あおり運転」の立証には,ドライブレコーダーが有効になりますので,ドライブレコーダーの取付をお勧めします。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所では,ドライブレコーダーや事故の現場図を分析して,「あおり運転」に伴う正確な事故態様を明らかにし,適正な過失割合で事故の解決をしていますので,お困りの方は,ぜひ,ご相談ください。

【コラム】:物損(34)

2025-12-19

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

10.積荷その他の損害
(1)積載物(1)
・ トラックの積荷が缶ジュースであった事案につき,積荷積替費,応援車料,積荷荷降ろし費,現場残処理費及び全量廃棄処分としてジュース代の合計237万円余を損害と認めた。
・ 普通乗用車に載せていた古物の壺4個(被害者80万円請求)が破損した事案につき,損害額として40万円を認めた。
・ 筆ペン約16万本を積載した大型貨物自動車の衝突事故で,当該商品を全損と認めて運送保険契約所定の保険金を支払った保険会社が加害者に求償した事案につき,損害たる交換価値の喪失とは,物理的な損傷のみならず,経済的に商品価値を喪失した場合も含むとし,車両が衝突,横転することによって,多数回にわたり大きな衝撃を受けたと考えられるから,外見に傷,汚損等の異常が認められなくても,製品の内部構造に不具合が生じている可能性は払拭できず商品価値が毀損されているとして,本件筆ペンにつき損害が発生していると評価して加害者に負担させるとした。
・ 普通貨物トラックが大型貨物トレーラーに追突し,トレーラーの積荷(おむつ製造機2台,新規制作価格1億1679万円余)が損傷したことにより運送保険契約に基づき保険金を支払った保険会社が,加害者に対して保険代位による請求をした事案で,トレーラー等の荷台に1億円を超える大型の機械設備等が積載されていることは一般人の社会通念から通常予見できないものではないとして求償を認めた。
・ ポリ塩化ビニール輸送中の車両が事故により大破した事案につき,積荷を会社の他の車両に積み替えて運送する必要が生じたとして,積替費用24万4955円を損害として認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,6年連続で交通事故死者数全国ワーストを脱却しましたが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

【コラム】:物損(33)

2025-12-12

 交通事故の被害に遭い,加害者へ請求できる損害賠償には,車の修理代金や代車使用料などの物損もあります。
 なお,自賠責保険は人身事故のみ対象としており,物損事故による損害は対象外となるため,物損事故による損害は,加害者または加害者が加入している保険会社に請求することになります。
 請求できる内容や注意点など,詳しくご紹介します。

9.家屋・店舗,設備に関する損害
(3)慰謝料
・ 居酒屋の店舗兼住居へ自動車が突入した事案につき,まかり間違えば人命に対する危険もあり家庭の平穏を害されたとして,慰謝料30万円を認めた。
・ 深夜,大型トラックが民家へ飛び込んだ事案につき,建物と庭の補修代のほか,慰謝料50万円を認めた。
・ 大型貨物自動車が被害者の家屋に衝突して損壊した事案につき,高齢の身で住み慣れた家屋を離れ,半年間アパート暮らしを余儀なくされた心労や,借財による修復工事等の事後処理に奔走した苦労等の諸事情を考慮して,被害者2人分計60万円の慰謝料を認めた。
・ 乗用車に突っ込まれて自宅玄関が損壊した事案につき,損害賠償交渉が難航したことも相俟って,年末年始を含む1か月以上にわたり表玄関にベニヤ板を打ち付けた状態で過ごすことを余儀なくされたことから,慰謝料20万円を認めた。
・ 自動車の衝突により自然石の石垣に傷がついた事案につき,傷の補修は事故前の状態と全く同位置の状態に戻すものではないことから,その分を補うものとして10万円の慰謝料を認めた。
・ サイドブレーキ等を適切に使用せず駐車車両が無人の状態で坂道を進行し,店舗兼住居の店舗部分に衝突して損壊し,被害者が損壊のない住居部分も含めて建物全体を立て替え,約半年間の仮住まい費用等をも含む損害を主張した事案につき,仮住まい費用等は否定したが,店舗修理費用813万円余を相当としたほか,住居部分と接続する店舗部分が大きく破壊されたことにより生活の平穏を害され,多大な精神的苦痛を被ったと認め,120万円の慰謝料を認めた。

 愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,6年連続で交通事故死者数全国ワーストを脱却しましたが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
 物損事故の場合,被害者の加入している車両保険を使用して解決する方もいらっしゃいますが,等級が下がり翌年からの掛け金が高くなります。被害車両の損害状況や過失割合によっては車両保険の使用をお勧めすることもありますが,弁護士費用特約を使用し,弁護士が加害者と交渉することで,適正な賠償額を回収することができます。弁護士費用特約は使用しても等級が変わらず,翌年からの保険料も変わりません。
 弁護士法人しまかぜ法律事務所は物損の解決実績も多くありますので,車両保険を使用して高くなった保険料を払うか,弁護士費用特約を使用して保険料が変わらずに解決できるか,ぜひ,一度ご相談ください。

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