【コラム】:過失割合について(自転車と四輪車・単車との事故故 4.歩行者用信号機が設置された横断歩道又は「歩行者・自転車専用」の表示のある信号機が設置された横断歩道若しくはこれに隣接して設けられている自転車横断帯により道路を横断する普通自転車と四輪車との事故(2))
交通事故の被害者および加害者には,それぞれの過失に応じた過失割合というものが決められます。
過失の割合に応じて賠償額が減額されるため,交通事故において,過失の割合はとても大きな問題となります。
そこで,事故態様ごとの過失割合をご紹介します。
4.歩行者用信号機が設置された横断歩道又は「歩行者・自転車専用」の表示のある信号機が設置された横断歩道若しくはこれに隣接して設けられている自転車横断帯により道路を横断する普通自転車と四輪車との事故(2)
(2)歩行者用信号規制対象自転車と直進四輪車との事故
ウ 歩行者用信号機等赤信号・四輪車赤信号【294】
四輪車の過失は大きいですが,普通自転車の過失も軽微とはいえないので,普通自転車の基本の過失相殺率を25%とします。
自転車:25 四輪車:75
エ 歩行者用信号機等赤信号・四輪車黄信号【295】
普通自転車の過失が相対的に大きいといわざるを得ないので,普通自転車の基本の過失相殺率を55%とします。
自転車:55 四輪車:45
オ 歩行者用信号機等赤信号・四輪車青信号【296】
基本的に赤信号に違反した普通自転車の過失によるものであるから,普通自転車の基本の過失相殺率を75%とします。
基本の過失相殺率は,四輪車に安全運転義務違反があることを前提としていますので,普通自転車が四輪車の直前に飛び出したような場合には,四輪車が免責されることもあります。
自転車:75 四輪車:25
愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,令和元年の交通事故死者数が17年ぶりに全国ワーストを脱却しましたが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
自転車と四輪車・単車との事故の場合,自転車の運転手が亡くなられたり,重篤な後遺障害が残る場合が多く,賠償額が大きくなります。過失割合がたとえ1割の違いであっても,受け取れる金額が大きく変わってきますので,適正な過失割合で解決をすることが大切です。
しまかぜ法律事務所では,事故の現場図を分析したり,正確な事故態様を明らかにし,適正な過失割合で事故の解決をしています。
また,自転車と四輪車・単車との交通事故の解決実績も豊富にありますので,適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,ご相談ください。