【コラム】:過失割合について(自転車と四輪車・単車との事故故 2.交差点における右折車と直進車との事故(8))
交通事故の被害者および加害者には,それぞれの過失に応じた過失割合というものが決められます。
過失の割合に応じて賠償額が減額されるため,交通事故において,過失の割合はとても大きな問題となります。
そこで,事故態様ごとの過失割合をご紹介します。
2.交差点における右折車と直進車との事故(8)
(3)左方又は右方向から進入した場合
イ 信号機により交通整理の行われていない交差点における事故
(イ)一方が明らかに広い道路である場合
明らかに広い道路(広路)とは,交差する道路の一方の幅員が他方よりも明らかに広い道路をいい,明らかに広いとは,車両の運転者が交差店の入口においてその判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと一見して見分けられるものをいいます。
a 右折車が狭路から広路に出る場合
(a)自転車直進・四輪車右折【271】
自転車:10 四輪車:90
(b)自転車右折・四輪車直進【272】
自転車:40 四輪車:60
(a)自転車右折・四輪車直進【273】
自転車:20 四輪車:80
(b)自転車直進・四輪車右折【274】
自転車:30 四輪車:70
c 右折車が広路から直進車の向かう狭路に入る場合
(a)自転車右折・四輪車直進【275】
自転車:30 四輪車:70
(b)自転車直進・四輪車右折【276】
自転車:30 四輪車:70
愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,令和元年の交通事故死者数が17年ぶりに全国ワーストを脱却しましたが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。
自転車と四輪車・単車との事故の場合,自転車の運転手が亡くなられたり,重篤な後遺障害が残る場合が多く,賠償額が大きくなります。過失割合がたとえ1割の違いであっても,受け取れる金額が大きく変わってきますので,適正な過失割合で解決をすることが大切です。
しまかぜ法律事務所では,事故の現場図を分析したり,正確な事故態様を明らかにし,適正な過失割合で事故の解決をしています。
また,自転車と四輪車・単車との交通事故の解決実績も豊富にありますので,適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,ご相談ください。