【コラム】:18歳,男性,大学生に後遺障害14級9号が認定された場合

2016-10-23

18歳,男性,大学生が交通事故により後遺障害14級9号が認定された場合,後遺症慰謝料逸失利益の賠償額ついて,説明させていただきます。

 

後遺症慰謝料は,14級9号の場合,110万円です。

 

逸失利益は,①基礎収入×②労働能力喪失率×③労働能力喪失期間によるライプニッツ係数で算定します。

事故当時アルバイト収入が年間100万円あった場合,学生時のアルバイト卒業後に大きく分けて算定を行います。

Ⅰ学生時のアルバイト
基礎収入
 100万円です。
労働能力喪失率
   後遺障害14級9号は,5/100です。
労働能力喪失期間によるライプニッツ係数
 学生時の4年間です。それに応じたライプニッツ係数は,3.5460です。
以上より,学生時のアルバイト逸失利益は,①100万円×②0.05×3.5460=17万7300円です。
卒業後
基礎収入
 逸失利益は,将来における収入減をみなしで請求するため,基礎収入は,将来可能性のある収入額を基準とします。
 後遺障害14級9号は,労働能力喪失期間を5年間と制限して認定することが多いため,卒業後に会社員となっても,その基礎収入は,大卒・全年齢の平均賃金とするのではなく,大卒・22~24歳の平均賃金とするのが通常です。
男性・大卒・22~24歳の賃金センサスである321万4500円(平成26年賃金センサス)が基礎収入です。
労働能力喪失率
   後遺障害14級9号は,5/100です。
労働能力喪失期間によるライプニッツ係数
 後遺障害14級9号労働能力喪失期間は5年間であるため,終期は23歳です(18歳+5年間)。卒業後の始期は22歳です。学生時4年間を考慮してライプニッツ係数を算定する必要があります。
 23歳-18歳=5年間のライプニッツ係数  4.3295
 22歳-18歳=4年間のライプニッツ英数  3.5460
 卒業後ライプニッツ係数 4.3295-3.5460=0.7835
以上より,卒業後逸失利益は,①321万4500円×②0.05×③0.7835=12万5928円です。

 

後遺症が認定された場合,後遺症慰謝料逸失利益が請求できますが,その金額は高額となります。高額となるがために,保険会社は低く抑えた賠償額を提示してきます。
適正な後遺症慰謝料逸失利益を獲得するためにも,豊富な知識と実績を備えたしまかぜ法律事務所に,ぜひ,ご相談ください。

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